女性に多い股関節の痛みとその原因とは

股関節は、上半身と下半身の繋ぎ目であり、頻繁に使われる重要な関節です。

頻繁に使われる為、負担も多く、痛みが出やすい関節でもあります。

スポーツをしている方はもちろんのこと、仕事で肉体労働をしている方や、外回りが多い方なども、股関節の痛みが出る可能性があります。

今回の記事では、特に女性に多い股関節の痛みとその原因について、ご紹介していきます。

男性と女性の股関節の構造の違い

そもそも、なぜ男女で差が出てしまうのでしょうか。

今回ご紹介する内容は、股関節の痛みについてですので、まず、男女の股関節周辺の構造の違いについて、お伝えします。

Q角の違い

Q角とは、膝関節周辺の骨が正しい位置にあるかを確認する一つの指標のようなものです。Qアングルとも言われています。

具体的には上前腸骨棘という骨盤上部の端の部分から、膝蓋骨中央という膝のお皿の真ん中を結んだ線と、脛骨上縁というスネの上側から、膝蓋骨中央を結んだ線の2つの角度のことです。

少しわかりにくいかもしれませんが、この角度が正常な範囲でないと、膝関節はもちろんのこと、股関節や足関節に何かしらの影響が出てしまいます。

また、この角度は男性よりも女性のほうが平均的に大きいです。その分、下半身の各関節への影響も、女性のほうが大きいと考えて良いでしょう。

骨盤の違い

男性に比べて、女性のほうが、骨盤が広くなっています。

男性は縦長、女性は横長の骨盤をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

なぜ男性と女性で骨盤の構造に差があるというと、女性は出産という特有の重要な要素がある為です。

先ほどご紹介したQ角も、女性のほうが骨盤が広い為、男性と女性で差が出てしまうのです。

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女性に多い股関節の痛みとは

女性に多い股関節の痛みがあります。それは、「変形性股関節症」です。

変形性股関節症は、股関節の病気の中でも代表的なものです。

変形性股関節症の原因その1

変形性股関節症は、なぜ女性に多いのでしょうか。

一般的には、男性に比べて女性は関節弛緩性が低いことや、筋力が弱いことが原因と言われています。

関節弛緩性とは、関節の緩さのことで、関節弛緩性が高いと、関節が外れやすくなってしまいます。筋力が弱いと、股関節周辺を支えられなくなり、結果的に変形性股関節症になってしまう場合があります。

変形性股関節症の原因その2

変形性股関節の2つ目の原因は、「先天性股関節脱臼」や「先天性臼蓋形成不全」などの、股関節周辺の先天的な病気が原因となって、変形性股関節症になってしまうことです。

これらの股関節周辺の先天的な病気は、男性よりも女性のほうがかかりやすいと言われており、結果的に変形性股関節症も女性のほうがなりやすいと言えます。

変形性股関節症の原因その3

関節には、関節の動きを滑らかにするために、軟骨があります。

その軟骨が加齢やその他の原因によりすり減ってしまうことで、股関節に支障をきたし、結果的に変形性股関節症になってしまう場合があります。

その他の原因

ここまで、股関節の痛みの主な原因についてご紹介してきました。

では、その他の原因についてもご紹介していきます。

股関節の痛みが出る場合には、膝関節や足関節から影響が出ている場合もあります。

膝関節については、先程ご紹介したQ角の角度が大きくなってしまうと股関節に影響が出る場合もあります。

また、女性の場合は仕事でヒールを履く機会が多い方もいると思います

特に外回りの営業の方は歩くことが多いので、そこから膝関節、股関節と影響が出る可能性があります。

なるべくヒールの低い靴にしたり、可能ならヒールのない靴に変えることも検討すると良いかもしれません。

股関節の痛みと一概に言っても、膝関節の影響を受けていたり、足関節の影響を受けていたり、原因は様々です。

まとめ

この記事では、女性に多い股関節の痛みと原因についてご紹介してきました。

まずは痛みの原因を知ることで、その後の改善に繋がりますので、一つずつ確認していきましょう。

女性に限らず、男性ももちろん股関節に痛みが出る可能性はありますので、確認してみましょう。

また、もし痛みが出たら自分で判断せず、必ず医師を診断を受けて、改善に向けて動いていけるように心がけましょう。

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