ランニングにおける股関節の痛みとその対処方法
ランニングはウォーキングと比べて、股関節への負担がとても大きくなります。
大きな違いは、両脚が地面から浮いている時間があるかないかです。
ランニングは両脚が地面から浮いている時間がある為、着地のときに大きな負担がかかります。
その分、ランナーは股関節痛を抱えている方が多数いるのも現状です。
当記事では、ランニングにおける股関節の痛みとその原因について、ご紹介していきます。
なぜランニングで股関節が痛くなるのか
股関節の痛みには、部位によって様々な原因があります。
この記事では、特に多い股関節の付け根の痛みについてお伝えしていきます。
股関節の付け根には、腸腰筋と、大腿四頭筋の一つである、大腿直筋があります。
腸腰筋、大腿直筋ともに骨盤から大腿骨についています。
この筋肉は、脚を挙げるときに使われるので、ランニングではとても重要な筋肉です。
なぜこの筋肉が痛くなってしまうのか、それぞれランニングの場面ごとに原因をみていきましょう。
ウォーミングアップ不足
ウォーミングアップでは、筋肉を温めて、これから動かす為の準備を行います。
何もウォーミングアップを行わずにランニングを始めてしまうと、筋肉が温まる前に急に強い負荷がかかってしまい、痛みを感じることがあります。
筋バランスの低下
股関節周辺には、筋肉がたくさんあり、それぞれバランスを取り合っています。
しかし、日常生活を繰り返していく中で、硬い筋肉や使えていない筋肉があり、バランスが悪くなってきます。
ランニングでは、腿裏やお尻の筋肉が使えないことが多く、付け根の筋肉である腸腰筋や大腿直筋は硬くなっていることが多いです。
付け根の筋肉が硬くなってしまい、痛みが出ることがあります。
オーバーワーク
当たり前のことですが、筋力には個人差があります。
ランニングを長時間続けられる筋力を持っている人もいれば、そうでない人もいます。
ランニングのペースや時間が自分に合っていないと、筋肉の使い過ぎに繋がり、痛みが出ることがあります。
ランニングフォーム
走り方も重要です。
脚の踏み出し方を始め、総合的に正しいランニングフォームを心がけましょう。
後半になって疲れてくると、上半身が猫背になったり、膝やつま先の向きが正面を向いていなかったりフォームが崩れてしまいがちです。
普段のランニングから意識をしておきましょう。
股関節の痛みの対処方法
次に、ランニングで股関節が痛む場合の対処方法について、お伝えしていきます。
原因がわかったところで、それぞれの対処方法について確認していきましょう。
入念なウォーミングアップ
どのスポーツでもそうですが、運動においてウォーミングアップはとても大切です。
ウォーミングアップをすることで、怪我の防止に繋がります。
最初は軽いウォーキングから始め、ストレッチやジョギングを含め、入念にウォーミングアップを行ないましょう。
筋バランスを整える
少し難しいかもしれませんが、股関節周辺の筋バランスを整えることも重要です。
ランニングでは、股関節の付け根を含め、前面の方が硬くなりやすい傾向にあります。
逆に後面はあまり使えていない傾向にあるので、前面はストレッチ、後面はトレーニングをしてバランスを整えるよう心がけましょう。
適度な運動量
練習では、適度な運動量を心がけたいものです。
もちろん、心肺機能を高める為にある程度負荷をかけたいものですが、自分に合ったペース、練習量を見つけ、オーバーワークにならないように気をつけましょう。
正しいランニングフォーム
ここでは細かいことは省きますが、猫背にならない、膝やつま先は走る方向に向けておくなど、注意すべき点はたくさんあります。
猫背にならずに意識して腕を振るだけでも、股関節にかかる負担は変わってきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ランニングでは、股関節を始め、膝、足の怪我も起こりやすいです。
普段から正しい走り方を心がけ、怪我に繋がらないように注意しましょう。
万が一、ランニング中に痛みが出てしまったら無理をして続けず、医師の診断を受けて指示をあおぎましょう。