姿勢がいい人、悪い人その違いとは?

姿勢のいい人、悪い人。全世界共通しているのは、「見た目の印象の良さ」ではないでしょうか?姿勢が悪いだけでネガティブな印象を持たれ、コミュニケーションがとりづらくなることもしばしば。

今回は姿勢のいい人、悪い人をテーマに、姿勢の違いについてまとめました。

姿勢のいい人の特徴

姿勢がいい人の特徴とは一体何なのでしょうか?詳しく解説していきます。

 

見た目の印象

「人は見た目が100%」というドラマがありましたね。あれはあながち間違いではないのです。

初対面で誰かに会うとき、その見た目の印象というのはとても重要です。

仕事先での営業や、異性との合コンなど、初めての人に与える印象というのは「姿勢」が大きなウエイトを占めています。

ある心理学者によると、第一印象を左右する時間は10秒程度だそうです。その10秒の中に、目で見た情報を脳内で処理して、その人の印象を決定づけるそうです。

仕事のチャンスや異性との出会い等の中で、最初に与える印象をよくする為にも「いい姿勢」をすることが重要だという事ですね。

 

腰痛改善効果

姿勢がいい人は腰痛になりにくく、また事故などによって腰痛を患った人でも普段の姿勢次第で早く回復するそうです。まず、姿勢がいい人というのは、背骨のS字ラインと呼ばれている「横から見た背骨のラインの曲がり」がとてもきれいなS字をしています。人間の頭の重さはおよそ5㎏と言われており、それぐらいの重さの頭部を背骨によって支えています。

猫背等で背骨が曲がったり歪んだりしてしまうと、重さ5㎏の頭部を支える事が難しくなり、背中や腰に歪みを作ってしまいます。それが結果的に腰痛や肩こりとなって痛みを生じてしまいます。

姿勢がいい人は体の骨格がバランスよく組み合わされている為、外部からの衝撃で腰痛になっても、腰の周りの筋肉や骨がサポートしてくれるため、早い回復が見込めるという事ですね。

また、姿勢がいい人は、正しい姿勢を保つために腹筋と背筋をバランスよく使っています。

腹筋と背筋をバランスよく鍛えられていることによって、肌の新陳代謝が良くなり、痩せやすくなり、太りにくくなるということになります。ダイエットの効果を最大限に発揮する為にも、いい姿勢でいる事はとても大事なことだと言えます。

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姿勢が悪い人のデメリット

姿勢が悪い人のデメリットとは何でしょうか、特に猫背は色々なデメリットを持っています。

他にも骨盤の前傾や後傾、歪み等、悪い姿勢が引き起こすデメリットはたくさんあります。そのデメリットをいくつか紹介します。

 

見た目の印象

先ほどの「姿勢がいい人の特徴」でも触れましたが、見た目の印象は、はっきり言って「悪い」です。

まず、目線が下がることで、「暗い」、「自信が無さそう」等といったネガティブな印象をもたれてしまう恐れがあります。他にも瞼が重く見え、常に寝ぼけているような表情になっている事もあります。

また、姿勢が悪いと実年齢よりも老けて見えてしまいます。

猫背の場合、首が前方に突き出され、背中と頸椎が丸くなります。この時、顔は体のライン(頭頂部から踵までを一本の線で結んだライン)からずれてしまっていますよね?猫背を矯正しないまま年齢を重ねると顔のたるみが起こりやすくなります。これは顔の筋肉が地球の重力に引っ張られて起こる自然現象です。

背中が丸まっている年配の人と、背筋がシャンとしている年配の人の表情を見ると一目瞭然です。

特に影響がある顔のたるみの部分は「顎下から首にかけて」です。笑い皺や、ほうれい線などは姿勢の良し悪しに関わらず必ず出てくるものです。

しかし、顎下と首のたるみは「姿勢の悪さ」が引き起こす加齢現象と言えます。

見た目の印象一つとってもこんなに多くのデメリットがあるという事がわかります。

 

腰痛以外にも怖い症状が待っている?心の病気編

背骨が曲がっている為、腰に掛かる負担が大きくなり腰痛を発症しやすくなります。その他にも、肩こりや首こりなどが引き起こされます。肩こりや首こり、腰痛などは背骨や頸椎の歪みが引き起こす症状です。背骨や頸椎は、私達の脳にある神経物質を手助けする「酸素」を運ぶ役割をもっています。この酸素の供給が出来なくなると「心の病気」、すなわち「うつ病」や「自律神経失調症」、「不安障害」等が引きここされます。脳内の神経物質である「ドーパミン」、「セロトニン」、「ノルアドレナリン」の働きが抑制されると「心の病気」に罹りやすくなります。「ちょっと疲れが溜まっているのかな?」で片づけず、自分の姿勢が原因で、肩こりや腰痛になっていないかを振り返ってみましょう。

 

腰痛以外にも怖い症状が待っている?重篤な病気編

姿勢が悪くなると心の病気になりやすくなるメカニズムは解りました。ただ、心だけで済まないのが「脳」の病気です。「脳溢血」や「クモ膜下出血」など、生死に係わる病気も起こしやすくなります。

姿勢が悪くなることにより呼吸が浅くなってしまい、脳内の血流を悪化させてしまう恐れがあります。それが脳出血といった重篤な病気の温床になってしまっているのです。

他にも姿勢が悪いことで「大腸がん」になる可能性があります。

近年、がんで亡くなった方のがんの種類の第一位に「大腸がん」がランクインしたのをご存知でしょうか?一概に姿勢が悪い事だけが原因ではありませんが、確実に影響があるという事が学会で発表されています。

これは大腸、小腸などを守る役割を持つ「骨盤」が歪んでいる人が多くなったことを指しています。

猫背や反り腰等は骨盤の歪みに大きな影響を与えます。

猫背では背骨と頸椎に過剰な負担が掛かることで、大元である骨盤が後ろに傾きます。

反り腰は骨盤が前に傾いていることにより起こる「悪い姿勢」です。そのままの状態でいると骨盤全体を歪めてしまいます。腰痛なども起こしやすくなり、特に女性はハイヒールを日常的に履くことで姿勢が変化してしまいます。

骨盤が歪むと、小腸や大腸の本来の形を歪める事になり、慢性的な下痢や便秘等が起こります。便が腸内に残っていることで、悪い菌(悪玉菌)を発生させ、腸内ポリープや過敏性腸炎等を経由して「大腸がん」等になってしまうことがあります。

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姿勢いい人になる為にできる事

それでは、姿勢がいい人になる為にはどのようなことをすればいいのでしょうか?大まかに3つのポイントを挙げていきます。

 

意識を変える

まずは良い姿勢を取ろうとする意識を持つことです。元々良い姿勢をしている人は、無意識で良い姿勢をとることが出来ます。これは子供の頃のしつけや習慣により、体に染みついている人の事です。

では姿勢が悪い人はどのように意識を変えるべきでしょうか?2つの意識改革のヒントを挙げます。

①    自分の姿勢を知る

自分の姿勢が悪いと自覚していても、普段どんな姿勢を取っているかは意外にわからないものです。

座っている時と立っている時(両方とも自然な状態で)の写真を撮りましょう。

正面と真横からの2枚です。正面から見た写真で分かるのが「左右の肩の高さの違い」です。

真横からの写真では「背骨のカーブの仕方」です。

正しい状態は「左右の肩の高さが水平」で「背骨はゆるやかなS字カーブを描いていること」です。

理想の姿勢と比べて自分の姿勢はどんな状態かを知っておく必要があります。

②    良い姿勢のメリットを知り、悪い姿勢のデメリットを知る

これまでの記事の中で挙げたメリットとデメリットをよく覚えておきましょう。

デメリットは生死に係わる重篤な病気を発症する事もありましたね。

これら二つを「知る」事で、自分への戒めと、姿勢の改善方法が決まります。

どの部分をどう直せばよいのか?どんな体勢を取らないようにすればよいのか?等、具体的な対策を講じる事が出来ます。

 

環境を整える

自分の現在の姿勢を把握し、正しい姿勢を取る意識が持てたら、次は環境を整える必要があります。

仕事での作業体勢や、椅子の高さや枕の高さや硬さ等から、細かい所では、パソコンのモニターの角度(高さ)やキーボード、マウスなどの位置、家事をするときの姿勢や、趣味をしている時の体勢等が挙げられます。どのタイミングでも正しい姿勢を取りやすくするように、調節できるものは色々と検証を行うべきです。

 

体を整える

意識を変え、環境を整えたら最後は自分の体を整えます。

方法はいくつかありますが、姿勢を改善する為のストレッチや、筋肉トレーニングです。

自分ひとりで整えることが難しい場合は、鍼灸院やマッサージなどの医療機関等を利用しても良いでしょう。

これまで悪い姿勢を取り続けたことによる筋肉の張りや、運動不足で衰えた筋肉強化等を行うことで、正しい姿勢を取っていても体が疲れないように作り変える必要があります。人間はロボットではありませんので、コツコツとストレッチやトレーニングを継続しなければなりません。最初の内は痛みを覚えると思います。しかし、日々の疲労軽減や将来の健康的な生活の為にも、今から始めることをオススメします。

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まとめ

姿勢がいい人、悪い人。その違いとメリット、デメリットを解説してきました。

見た目の印象だけではなく、病気予防やダイエットなど、色々な効果がある「良い姿勢」。

重篤な病気や、心の病気、見た目の印象を下げてしまう「悪い姿勢」

貴方はどちらを選択しますか?この記事をきっかけに自分の姿勢に意識を向け、3つの「整える」を実践すれば、新しい未来が見えてくるかもしれません。

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