股関節からくる腰痛の原因とは
腰痛は、日本人の国民病とも言われており、腰痛を自覚している人は多数います。
日頃デスクワークで長時間座って仕事をしている方も、外で力仕事をする方も、腰痛になる可能性は高いです。その中でも、腰痛は様々な要因によって引き起こされますが、今回は股関節が原因となる腰痛についてご紹介していきます。
股関節の正しい位置とは
人間には、それぞれの部位で解剖学的に正しいとされる姿勢があります。一般的に姿勢と言われているのは、解剖学ではアライメントといいます。
解剖学でいうアライメントとは、骨の配列のことで、アライメントが整っているかどうかが大切になります。
アライメントが整っているということと、姿勢が正しいということは、同じことと考えていただいて問題ありません。
それでは、ここから腰痛を引き起こしやすい股関節のアライメント、姿勢と、正しい股関節の姿勢についてご紹介していきます。
X脚の人
まずは、X脚の人についてです。X脚とは一般的にも知られていることですが、いわゆる内股のことです。解剖学的には、「股関節が内旋している」といいます。これは、女性に多く見受けられます。
なぜ女性に多いかというと、男性に比べ女性は骨盤が広い為、バランスをとるには膝を内側にもってこなければなりません。
膝を内側にしたら、足の位置のバランスをとるには少し外側にないといけません。
結果的に、脚はXのような形になります。
これ以外にも、後天的な理由もありますし、もちろん男性でもX脚の人はいます。
ここでは、先天的な理由についてのみ触れています。
O脚の人
次に、O脚の人についてです。いわゆるガニ股のことで、解剖学的には「股関節が外旋している」といいます。これは男性に多く見受けられます。
男性の場合、女性に比べて骨盤が狭いので、少し膝を外に開いてバランスをとります。
また、少しガニ股にした方が見た目として良いと思って、意識的にそのようにしている人もいるかもしれません。
もちろん、後天的な理由もありますし、女性でも
O脚になってしまう方もいます。
股関節の正しい位置とは
ここまでO脚、X脚についてご説明してきました。それでは、股関節の正しい位置とはなんでしょうか。それは、膝が正面に向いている状態です。
これが、股関節の正しい位置です。
なぜ股関節の正しい位置なのに膝なのかというと、膝の位置を正すことで、結果的に股関節の位置も正すことになるからです。また、膝だけでなく、つま先の向きも正面に向けるように意識しておきましょう。
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股関節と腰痛の関係
それでは、股関節の正しい位置がわかったところで、股関節と腰痛の関係についてご説明していきます。
ここでは、X脚、O脚のそれぞれなりやすい腰痛の種類についてご紹介していきます。
X脚の人がなりやすい腰痛
X脚の人は骨盤が前に傾きやすく、反り腰になりやすいです。反り腰になると、腰周辺の筋肉が硬くなってしまい、痛みが出てしまう場合があります。
また、悪化してしまうと、「腰椎分離症」や「すべり症」といった病気になってしまうことがあります。
O脚の人がなりやすい腰痛
O脚の人は骨盤が後に傾きやすく、腰が悪まりやすいです。
腰が丸まると、腰周辺の筋肉が伸ばされてしまい、痛みが出る場合があります。
O脚の場合は、悪化すると「腰椎椎間板ヘルニア」になってしまうことがあります。
腰痛改善のストレッチとは
X脚とO脚で、それぞれ硬くなりやすい筋肉があります。
ここでは、一つの側面から硬くなりやすい筋肉についてお伝えします。
その硬い部分をストレッチすることで、腰痛を改善していきましょう。
X脚の人が硬くなりやすい筋肉とは
X脚の人は骨盤が前に傾きやすいとお伝えしました。
骨盤が前に傾くということは、脚の前側の筋肉が硬くなりやすいです。
その為、大腿四頭筋や腸腰筋などの前側の筋肉を意識的にストレッチしましょう。
O脚の人が硬くなりやすい筋肉とは
X脚とは逆に骨盤は後ろに傾きやすい為、脚の後ろ側の筋肉が硬くなりやすいです。
その為、ハムストリングスなどの後ろ側の筋肉を意識的にストレッチしましょう。
あなたはどっちのタイプ?
X脚とO脚について、それぞれなりやすい腰痛のタイプについてご説明してきました。
あなたはどちらのタイプだったでしょうか。
歩いてるときや立っているときなどに、膝の向きを確認し、どちらに当てはまるか確認してみましょう。
そして、硬くなりやすい筋肉をストレッチし、腰痛改善に向けて頑張っていきましょう。
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