股関節の内側が痛むときの改善方法とは
股関節の痛みにも、様々な種類があります。
股関節の内側が痛む、外側が痛む、前側がつっかかる感じがするなど、痛む部位だけでも様々です。
いざ股関節が痛くなったら、何が原因なのか、どのように改善すれば良いかなど、その場ではわからないことがたくさんあります。
この記事では、股関節の内側が痛むときの原因と改善方法について、お伝えしていきます。
正しい姿勢とは
股関節の内側が痛む場合、姿勢が悪いことが一つの原因として考えられます。
姿勢というのは、解剖学的にはアライメントといい、骨の位置が正しい位置にあるかどうかで判断します。
姿勢が悪いというと、一般的には背中が丸まっていることや、頭が前方突出していることなどを指しますが、姿勢が全ての部位に関係があります。
それでは、もう少し詳しくみていきましょう。
股関節でいう正しい「姿勢」とは
股関節の正しい姿勢とはなんでしょうか。
それは、膝の向きを見ることが一つの判断材料になります。
正面に対して、膝が正面を向いていれば問題ありませんが、だいたいの場合は、内側や外側を向いています。
また、膝が正面を向いていても、つま先の向きが外に向いていたら、正しい姿勢とは言えません。
脚に関しては、膝、つま先が正面に向いている状態で、膝がしっかり伸びていることが理想的な姿勢といえます。
動くときの正しい姿勢とは
では、動くときにはどのような姿勢がいいでしょうか。
動くときも先程と同じで、膝、つま先が正面に向いている状態が理想的です。
ただ、今までの日常生活やスポーツなどで、積み重ねてきた動きがあるので、なかなか正しい姿勢に戻すことは難しいです。
普段の生活から、姿勢を意識して生活をしてみましょう。
関連記事:症状別にみる、股関節の痛みの原因と問題
女性に多い姿勢とは
正しい姿勢を理解したところで、次に女性に多い姿勢についてお伝えします。
その姿勢を理解することで、なぜ股関節の内側が痛むのかを理解することができます。
ニーイン・トゥーアウト
ニーは膝、トゥーはつま先のことで、膝が内側に向いて、つま先が向いている状態のことです。
このような姿勢になると、股関節の内側が痛む可能性があります。
ニーイン・トゥーアウトの状態を、それぞれの部位ごとにみていきましょう。
まず、股関節は内旋、内転している状態です。
その為、膝の向きは内側に向いています。
膝から下の下腿は外旋して、つま先が外に向いています。
これが、女性に多い姿勢です。
なぜ女性はニーイン・トゥーアウトになりやすいのか
それでは、なぜ女性はニーイン・トゥーアウトになりやすいかをみていきましょう。
まず、男性に比べて、骨盤の幅が広い為、大腿部はバランスをとるようにして内側に入ります。
そして、膝から下もバランスをとるようにして外側に向くため、ニーイン・トゥーアウトになってしまいます。
また、座っているときには、女性は両膝をくっつけて座るのが正しいとされていたり、バレーボールやバスケットボールといったスポーツでも、膝を内側に向けたフォームが正しいとされています。
女性の場合には、昔から続いているマナーや習慣などが根付いている為、ニーイン・トゥーアウトを招いてしまっているとも考えられます。
股関節の内側が痛む場合、どう改善すれば良いか
それでは、股関節の内側が痛む場合の対処方法についてお伝えしていきます。
ストレッチ
ニーイン・トゥーアウトの姿勢になってしまっている場合には、それぞれ硬くなっている筋肉と使えていない筋肉が存在します。
ストレッチで硬くなっている筋肉を伸ばし、正しい姿勢に近づけることが大切です。
股関節では、内旋、内転の働きをする筋肉である、
- 内転筋群
- 大腿筋膜張筋
- 恥骨筋
などが硬くなっていると考えられます。
これらの筋肉を伸ばす為には、四股踏みのように股割りのストレッチをしたり、開脚をして硬くなっていると思われる部分を伸ばしましょう。
トレーニング
今度は、使えていないと思われる筋肉をトレーニングすることで、正しい姿勢に近づけます。
股関節を外旋、外転させる筋肉が使えていないので、
- 中殿筋
- 小殿筋
- 深層外旋六筋
などです。
これらの筋肉をトレーニングするには、立った状態や横向きに寝ている状態から、膝を少し外側に向け、脚をあげるトレーニングが効果的です。
股関節の内側が痛むときには…
これまでご紹介してきたトレーニングやストレッチを行うことで、股関節の内側の痛みは改善できる可能性があります。
しかし、それでも痛みが改善しない場合や、トレーニングやストレッチ中に痛みが出る場合には、自分で判断せず、医師の診断を受けるようにしましょう。
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