柔らかい股関節のメリットと、股関節をほぐす超・簡単エクササイズ

あなたは、ふだん自分の姿勢を気にしていますか?

背筋がシャキっと伸びた人は、若々しく元気に見えます。しかし、いつもうつむき加減で背中を丸めている人は、実年齢より老けてみられることも多いでしょう。

実はこの違い、股関節の柔らかさも大いに関係しています。

背骨につながる骨盤と、2本の脚をむすぶ股関節は、人のふだんの姿勢に大きく関わるだけでなく、美容や健康、メンタルにまで影響します。

そこで今回は、柔らかい股関節によってもたらされるメリットと、固まった股関節をほぐす超・簡単な6つのエクササイズをご紹介します。

柔らかい股関節のメリット

冷え性になりにくい

良い姿勢とは身体全身を股関節でバランス良く受け止められている状態といえます。

股関節のすぐ近くには太い血管やリンパ腺がたくさん走っているため、股関節の状態が良ければ、上半身から脚、脚から上半身への血液やリンパ液の流れが良くなります。

冷え性は、末端への血行が不十分なことによって引き起こされがち。だからこそ、左右のバランスが取れた柔らかい股関節の方は、冷え性になりにくいというメリットがあります。

痩せやすくなる

上記のように、股関節の状態は、血液の流れに影響します。血行が良いと、新陳代謝が活発になり、脂肪を燃焼しやすくなります。

また、股関節が柔らかいと、立ったり、座ったり、歩いたりといったふつうの動作でも、自然と腹筋や背筋を効率よく動かせるため、さらに脂肪が燃焼されやすくなります。

ちなみに、お尻の筋肉も使うので、ヒップアップの効果もあります。

若さや美しさが甦る

左右の股関節のバランスが良いと、そこからつながる膝や足首、骨盤から背骨、肩、首や顎の関節まで動きが良くなり、自然と姿勢も整って、動きがはつらつとしてきます。
さらに、美しい筋肉がつきやすくなり、血行が良く新陳代謝も活発になるので、お肌の状態も良くなります。

ケガや病気に強くなる

股関節が良い状態であれば、身体全身のバランスが取りやすくなり、筋肉のつき方も良くなるため、ケガの元になるようなアクシデントにも対応しやすくなります。

また、股関節が柔らかくなることによって姿勢が正され、血液やリンパ液などの循環器系が良くなると、消化器系の働きまで良くなっていきます。

股関節を柔らかくすることで、首や肩の凝りや、便秘などに悩まされることも減っていきます。

心が明るく前向きになる

姿勢が良く、動きがはつらつとしている人は、明るく元気に見えるように、うつむき加減で背中を丸めている人は、暗く落ち込んでいるように見られがちです。実際に、股関節を悪くしている人は、ストレスを貯めがちで後ろ向きな人が多いという専門家もいます。

背筋が伸びると、顔が上を向き、視野が広がります。また、肺や横隔膜を動かす筋肉も動きやすくなって呼吸が深くなることで、脳の活動や精神面にも良い影響を与えます。さらに行動範囲が自ずと広がり、何事にも積極的に取り組めるようになります。

 

このように股関節を柔らかくすることは、姿勢を正すことに直結して、健康・美容・精神面など実にさまざまなメリットをもたらしてくれます。

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股関節の硬さをほぐす3つの超・簡単エクササイズ

ここまで、柔らかい股関節の魅力についてご紹介してきましたが、今、股関節の硬さが気になっている人は、どうすれば良いでしょうか。

ふだんから運動をしたり、健康に気をつけている方なら、本格的なストレッチやトレーニングをおすすめしますが、そうでない人にとっては、股関節に急に強い負荷をかけることはおすすめできません。

そこで、股関節の「屈曲」「伸展」「外転」「内転」「外旋」「内旋」という6種類の基本的な動きに応じた、とっても簡単な3つのエクササイズをご紹介いたします。柔らかな股関節と美しく健康的な暮らしの第一歩として、実践してみてください。

股関節の「屈曲・伸展」の動きを助けるエクササイズ

①イスやテーブルなどにつかまり、背筋を伸ばした状態で、片脚を付け根から大きく前に振り出します。このとき、できるだけ膝を曲げないように。上半身は後ろに倒れないようにします。

②反動は使わず、振り出した脚を、そのままゆっくり大きく後ろに振り戻します。ここでも、できるだけ膝は曲げず、上半身が前に倒れないようにします。

③これを10回繰り返します。左右両脚で同様に行ってください。

股関節の「外転・内転」の動きを助けるエクササイズ

①イスやテーブルなどにつかまり、背筋を伸ばした状態で、片脚を付け根から大きく内側に振ります。このとき、できるだけ膝を曲げないように。上半身は横に倒れないようにします。

②反動は使わず、振り出した脚を、そのまま外側に大きく開きます。ここでも、できるだけ膝は曲げず、上半身は垂直を保つようにします。

③これを10回繰り返します。左右両脚で同様に行ってください。

股関節の「外旋・内旋」の動きを助けるエクササイズ

①両脚を肩幅程度に広げて、背筋を伸ばして立ちます。片方の足首を、脚の付け根から曲げるような感覚で内側にねじります。

②内側にねじった足首を、そのまま外側にねじります。ここでも、脚の付け根から脚全体をねじるようにしてください。

③これを10回繰り返します。左右両脚で同様に行ってください。

上記6つのエクササイズは、とても簡単ですが、股関節だけを動かすように意識しないと、腰やお腹、背中などが股関節の動きの代替動作として動いてしまいます。股関節に関連する筋肉をほぐす効果を上げるために、勢いをつけたり反動を使ったりせず、ゆっくり大きく動かしましょう。

美しく健康な心と体は、柔らかい股関節に宿るといってもオーバーではありません。この機会に、ぜひ、股関節の大切さを実感してください。

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