股関節の痛みの原因とよく起こる問題

あなたは、ふとしたときに股関節に痛みを感じたご経験はありませんか?普段運動をされている方はもちろん、運動をされていない方でも、股関節が痛いと感じたご経験があるかもしれません。

ストレッチをしているとき、ウォーキングをしているとき、スポーツをしているときなど、股関節の痛みを感じるシーンは様々ですが、この記事では、股関節の痛みの原因と、そこから起こる問題について取り上げていきたいと思います。

股関節の痛みのメカニズム

そもそも、なぜ股関節に痛みを感じるのでしょうか。そのメカニズムは、何らかの原因で股関節で炎症が起こっているからです。股関節に炎症が起きていて、そのSOSとして痛みを感じる仕組みになっています。

炎症が起きて、股関節に痛みを感じてしまう原因は人それぞれです。

運動をしていて、股関節を使いすぎてしまい痛みを感じる方。ストレッチの正しくできず痛みを感じる方。姿勢の悪さから、股関節に痛みを感じる方。

原因はそれぞれですが、一般的に、股関節の痛みは炎症が起こることで感じるようになっています。

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股関節の痛みの原因

それでは、なぜ股関節に痛みが出るのか。その原因について見ていきましょう。

ここでは、2つの原因についてご紹介していきます。

1.スポーツにおける股関節の痛み

スポーツと怪我は切っても切れない関係にあります。

そのスポーツによって起こりやすい怪我はそれぞれありますが、股関節の痛みが起こりやすい競技は、股関節を主に使うサッカーや陸上です。

他には、ジャンプ動作が繰り返し必要なバスケットボール、バレーボールなどが挙げられます。スポーツにおける股関節の痛みの原因として、オーバーワークが挙げられます。

オーバーワークとは、いわゆる「使いすぎ」です。スポーツ動作はどうしても同じ動きを繰り返し行うことが多いため、体の同じ部分に負担がかかってしまいます。

先程挙げたスポーツでは、特に股関節を使うことが多いため、股関節の痛みが起きやすい競技といえます。

また、体の動きには解剖学的に正しい動きというものがあります。この動きに反した動きが、よく言われる「正しくない動き」といえます。

その正しくない動きを繰り返してしまうことも、股関節の痛みを引き起こす原因となります。

これは、スポーツだけではなく、ウォーキングをする方や、軽い運動をする方にも当てはまることなので、自分が正しい動きができているか確認してみるのも良いと思います。

股関節の痛みは、最初は基本的に片側どちらかに感じます。その後、痛い方をかばいながら動くことで、今まで痛くなかった側の股関節に痛みが出てしまうケースがあります。

そのため、少しでも痛みを感じたら、早めに対処することが必要不可欠となります。

2.病気による股関節の痛み

若い方にはあまり縁がないかもしれませんが、病気によって股関節の痛みを感じる場合があります。

股関節の主な病気は、変形性股関節症、大腿骨頭壊死、坐骨神経痛、リウマチなどがあります。その他にも、骨折や生まれつきの股関節脱臼など、股関節の痛みに関連する病気は様々です。

病気による股関節の痛みは、ストレッチで簡単に予防、改善できるものではありません。症状によっては、長期的にリハビリをし、改善していく必要のあるものもあります。

まずは、医師の診断を受け、その後どのように対処すれば良いのか聞きましょう。

股関節の痛みが生じることによる問題点

それでは、股関節の痛みが出ることによって、どのような問題が起こるでしょうか。

具体的なシーンを挙げて、問題についてご紹介していきます。

股関節の痛みによる問題

  • 股関節の可動域が狭くなり、スポーツ動作に支障が出る。
  • 運動をしているときに、股関節の痛みが出る側をかばってしまい、股関節以外の部分に痛みが出てしまう。
  • 股関節の痛みを放置した結果、悪化してしまい、動かなくても痛みを感じてしまう。
  • 坐骨神経痛になり、股関節以外に、膝から足先まで痺れを感じてしまう。

その他にも股関節の痛みが出ることにより起こる問題は様々です。

次に、股関節の痛みを予防するストレッチをご紹介していきます。

股関節の痛みを予防するストレッチ3選

股関節の痛みを予防するストレッチをご紹介します。

運動前後に行うことを前提とし、ここでは立ったままできるストレッチをご紹介します。

もちろん、運動をしていない方にも効果はあります。運動をしていない方は、お風呂上がりや寝る前など、タイミングを決めて行うと、習慣化することができ、継続的に行えると思います。

股関節の痛みの予防のために、継続的に行ってみましょう。

 

1.股関節の痛み予防ストレッチその1 内転筋いわゆる「股割り」です。両脚を肩幅よりもかなり広めに開きます。

  1. 膝を曲げて上体を下ろしていったときに、膝が90度くらいになるくらいが目安です。
  2. つま先はやや外側に向けておきます。
  3. そこから、上体は前かがみにならないようにキープしたまま、膝を曲げていきます。
  4. 内ももから股関節の付け根あたりが気持ち良く伸びているところまで膝を曲げたら、そこで10秒ほどキープします。

それを3セットから5セットほど繰り返し行いましょう。

2.股関節の痛み予防ストレッチその2 ハムストリングス

  1. もも裏のストレッチです。伸ばしたい方の脚を前に出し膝を伸ばします。
  2. 伸ばさない側の脚の膝は軽く曲げておきます。
  3. そこから、上体は前かがみにならないようにキープしたまま、おじぎをするようなイメージで体を前に倒していきます。
  4. もも裏が気持ちよく伸びているところで10秒ほどキープします。これも3セットから5セットほど繰り返し行いましょう。

もも裏は大きな筋肉で、色々な動作で使うことが多いため、ストレッチをすることは重要です。

3.股関節の痛み予防ストレッチその3 腸腰筋

  1. ももの前側にある、脚の付け根の筋肉を伸ばします。
  2. 立った状態から片脚を大きく前に出し、膝を90度に曲げましょう。
  3. 後ろの脚は、後ろ側に脚を伸ばした状態で、膝を地面に付けます。
  4. 両手は前脚の膝につけておきましょう。

そこから重心を前にかけていき、後ろ脚の付け根が気持ちよく伸びるところで10秒ほどキープします。

このストレッチも3セットから5セットほど繰り返し行いましょう。

 

この筋肉は脚を前に振り上げたときに主に使われる筋肉で、サッカーのキックやジャンプの動作で主に使われます。

この筋肉も股関節周りの重要な筋肉なので、しっかりストレッチしていきましょう。

上記の3つのストレッチを継続的に行うことで、股関節の痛みの予防になります。

スポーツをしている方はもちろん、ウォーキングや軽い運動をしている方もぜひやってみてください。

股関節の痛み まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで股関節の痛みの原因から、予防のためのストレッチをご紹介していきました。

股関節は骨盤と大腿部を繋いでいるため、股関節周りの筋肉はとても頻繁に使われます。

そのため、普段の生活ではもちろんのこと、運動をしている方にとってもかなり重要な関節と言えます。

まずは股関節の痛みの原因とよく起こる問題の把握しましょう。

そして、予防ストレッチをぜひ継続的に行ってみましょう。

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